第15回五條園美リサイタル


▲「吉野山幻想」より

清元 北   州


 五條園美

●初めにご覧頂く「北州」は本名題を「北州千歳寿」、素踊りのお祝儀物として第一におかれる舞踊です。北州とは江戸の北部にあった吉原のことです。江戸文化の発祥の地ともなり、庶民の芸能、文化などへも大きな影響をのあった歓楽境吉原遊郭の四季おりおりの行事を中心に風俗や風物が巧妙に描かれています。曲も舞踊もきちっとみごとに又、格調高く作られており、何とも難しい作品です。


大和楽 あ や め


 五條珠園

●母、珠園がお目にかけます「あやめ」は、丁度季節もピッタリ、昭和十四年頃に作られた大和楽の名曲です。初夏の池に咲く色とりどりのあやめ、かきつばたの花が五月雨に濡れて美しく描かれ、蛇の目をさした美女を配して耽美的な詩情豊かな演目となっています。


創作 吉野山幻想
作・構成・振付 五條園美
音 楽 構 成 塚本 巖
照   明   松原重光
舞 台 監 督 佐藤豊
アドバイザー  都築 訓
唄       杵屋 六秋



 静   五條園美
 幻想の中の義経・狐 
     藤間式部(賛助出演)
 桜の精 五條芦園
 桜の精 五條園恵
 桜の精 五條園智
 狐・男(二役)
      五條美佳園
      五條美千園
 狐    五條智美

●いつの日でしたか吉野山で桜の精のような少女の絵を見ました。忘れられなくて取り寄せて・・・毎日眺めていたものです。吉野山の桜の下で素敵な方と夢を見ておりました時、サワサワと忍び寄る何かを感じました。桜の精だったのでしょうか、それとも・・・
役行者などの修験道者達、南朝を開いた後醍醐天皇、楠正成・正行親子、今日の都から熊野詣でに向かった天皇や公家の人々・・・歴史に残る色々な人々の思いが恨みが、又は喜びが漂っている、吉野山は不思議な山です。

壇ノ浦の戦いのあと兄・源頼朝の詮議を受けた義経一行は追手から逃れて、吉野山へ辿り着きます。ホッと安堵をするのも束の間、義経一行は奥山の大峰へと入って行きました。そしてその後、奥州へと落ちて行きます。一人残された静は頼朝の手下に捕らえられて鎌倉へ送られて行くこととなりました。

さて、ここからが本日の作品です。―やっと逃げ出した静は吉野の山奥へ・・・そこには吉野の桜の精と義経から初音の鼓を賜ったあの源九郎狐が・・・あわれな静を見つけ、幻想の世界へと連れて行きます・・・


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