第2回五條園美リサイタル

地唄 荒れ鼠
五條園美 振付
土井新次 美術

 五 條 園 美
 

●釋迦に提婆や鯨に鯱鉾 月に叢雲花に風 国に盗人 家には鼠……と、ふるった詞で、この地唄は始まります。天井裏の鼠共が、大将の下知に従って下へ降りて来て、家中で大暴れをはじめますが、彼等が最も恐れる猫が現われたとの御注進で、あわてて逃げだすという話しです。
創作 雪  女
    小泉八雲作「KWAIDAN」より


五條園美 振  付
山路曜生 美  術
塚本 巖 音  響
松原重光 照  明


 ゆ き 五條 園美
 巳之吉 立花 仲造
 老 人 五條 園寿

寒い夜、帰路についた木樵の巳之吉達は、ひどい吹雪の為、渡し守の小屋に避難した。そこで、彼は、全身まっ白な美しい女を見た。「何て若くてかわいいんだろう、巳之吉さん。誰かに今夜見た事を言ったら、私はお前を殺してしまう……。よく覚えておくんだよ。」と言い残して女は消えて行った。

巳之吉は、若い娘、ゆきと知り合い、恋をし、二人は結ばれた。幸せな日々が続いたある雪の夜、巳之吉は、ゆきに「昔見た女は、お前に良く似ていた。夢だったか、雪女だったか――。」と話した。ゆきは叫んだ。「それは、あたしです!話してはいけないと言ったのに、ひどい、悲しいわ巳之吉さん。」

雪女は、愛する男を殺せなかった。きらきらした白い霧になって、震えながら――、女は消えて行った――。


荻江節 木 曽 路

仁村美津夫 作  詞
五世荻江露友 作 曲
山路 曜生 振  付


  五 條 珠 園

木曽路は霞に灯ともし十三夜――の美しい詞にはじまるこの曲は、この地ゆかりの深い荻江露友宗家の依嘱により、仁村美津夫氏が作詞された。荻江宗家は、中津川を故郷とされる故前田青邨画伯の夫人。仁村氏は戦時中、この地に疎開され、木曽の風物に親しまれた折の印象をもとに作詞されたという。さすがに簡潔な中に木曽路の秋を行く旅人の心が詩情ゆたかに滲みでている。


義太夫 蝶の道行
    「傾城倭荘子」


 佐 国 山路 記子
 小 槙 五條 園美

佐国と小槙は相愛の仲でしたが、主君の若殿とその許嫁の身替わりとなって、二人は添いとげられぬままに死にます。死後の二人の亡魂が女夫の蝶となって道行をするという踊りです。



TOPへ、●リサイタルトップへ


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送