第9回五條園美リサイタル |
●この回は各作品ごとの解説がないので、「ご挨拶」内より抜粋・編集させていただきます。 | |
清元 傀 儡 師 作詞 二代目桜田治助 作曲 清元斎兵衛 五 條 園 美 |
●「傀儡師」は、様々な人物を踊りわけ、又、その中にしゃれやふざけた趣向を表さなければなりません。私にはまだとても難しすぎる踊りですが、一念発起して取り組んでみました。 |
大和楽 雪 折 竹 作詞 笹川臨風 作曲 大和栄棋 五 條 珠 園 |
●今回も母・珠園が舞い、華を添えてくれます。嬉しいかぎりです。 |
創作 常磐津 斎宮異聞抄 (いつきのみやいぶんしょう) ~むかし神に仕へし女ありけり 作詞 松川公也 作曲 常磐津一巴太夫 作調 望月太明蔵 振付 五條園美 五 條 園 美 五條 雅之助 浄瑠璃 常磐津一巴太夫 常磐津一佐太夫 三味線 常磐津 小欣司 常磐津 小欣矢 囃子 望 月 太明蔵 望 月 太明之 望 月 太意作 笛 福 原 徹 彦 |
●昔々の伊勢・斎宮の物語――。 「都を忘れ、ひたすら神に仕へよ」との父君・天皇のおゝせに従い、この伊勢の地へ群行された斎王ですが、思い出すのは、韓の国から大和へ嫁がれてきた母君の事ばかり。 ある日、都より宮人がたづねてきましたが、そのうわさが流れ、父・天皇の怒りにふれる事となります。 折りしも母君は病で他界され…… 退下の身となった斎宮ですが、身のあかしをたてたいと、五十鈴川へと身を沈めます。魂は母の待つ韓の国へと喜びいさんで旅立って行きます。 ●「斎宮異聞抄」は雄略天皇の皇女、清寧天皇の妹である稚足姫(わかたらしひめ)をイメージして、つくってみました。斎宮であるという事に生涯をつらぬかれた姫のりりしさ、気高さ。けなげさ。そして都人達の無責任な噂話に翻弄され、みづから命を絶ったあわれさ、遥かはなれた母・韓媛の故郷への想いなどを心細やかに表現し、お伝えできたらと、思っておりますが、史実とは全く無関係で時代、人物像ともフィクションでございます。 |